こんにちは!
元TBSアナウンサーの海保知里です!

昨日のアメリカで行われた
アカデミー賞の授賞式

ウィル・スミスの平手打ちが
世界中の話題になってしまいましたね….


コロナ禍で試行錯誤していたここ数年とは
打って変わり、今年はいつもの会場
ハリウッドのドルビーシアターに戻って
懐かしい以前の世界に帰ってきたような感じが
して嬉しかっただけに残念です。


「コーダ」のトロイ・コッツアーが
耳が不自由な役者として初めて助演男優賞で
オスカーを獲得するという
感動的な出来事が起こったり、

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国際長編映画賞で日本の
「ドライブ・マイ・カー」
オスカーを受賞して、大喜びのはずなのに。。

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ご存知のように、
ウィル・スミスの奥さんのことをネタにした
プレゼンターのクリス・ロック。

それに怒ったウィル・スミスがステージに上がり
クリス・ロックを平手打ちしました。



もう彼女のことを口にするなと怒りました。

でもそのはずで、

クリス・ロックが
「奥さん、GIジェーンの続編をやるべきだ」
と言った、

そのGIジェーンの主役(デミ・ムーア)は
髪の毛を剃りあげたまさに坊主頭。

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奥さんのジェダ・スミスは脱毛症(alopecia)
を公表していて頭はスキンヘッドに。
本人も気にしている病気でした。

なのでジョークを聞いた瞬間、
ウィル・スミスの奥様はワナワナ。

次の瞬間、ステージでウィル・スミスが平手打ち。
さらに放送禁止用語のFワードもでる有様。

そしてそのあと主演男優賞に輝いた
ウィル・スミスは泣きながら、
感謝の気持ちを述べました。あと
(コマーシャル中に)デンゼル・ワシントンに

“When you’re at your highest point, be careful – that’s when the devil will come for you.” 「頂上に登りつめたこそ気をつけないといけない、悪魔がやってくる。」
悪魔の囁きに負けてはいけないということですが。
みんなが複雑な思いの中、
クリス・ロック以外に謝罪しました。


アメリカでは賛否両論。

クリスロックは告発しないことが報道され
本来なら警察を巻き込むレベルと。

暴力はいけない、クリスが可哀想だとか。

女優ウーピー・ゴールドバーグは番組で、
長年夫婦はジョークのネタにされてきたから、
今回堪忍袋の尾が切れてしまったのではと擁護。

そしてやっとウィル・スミスの謝罪がありました。




会場と視聴者は、ウィルスミスがキレる
そういう設定のジョークなのかな?
と最初はみんな笑っていて、アレ?と
混乱したのではとも思いました。

子どもにでさえ嫌なことをされても
暴力は良くない、それ以外の解決策を
と言ってるのに。

昨日はこのことで頭がいっぱいでした。

あるアメリカメディアは、
クリスロックは病気のことを
知らなかったと話していると
報じていました。

クリスロックがこれからどうでるのか。
色々と考えさせられる出来事でした。。